卓球を始めて2年4か月で全国大会に出場した話⑤
皆さん、こんにちは!
前回の続きです。
本格的にスポ少での卓球の練習が始まりましたが、
チームの中で一番自分が下手なのは明白で、基本的な練習を続けるのも難しいという状態です。
加えて、スポ少に在籍しているメンバーのほとんどは小学校から続けている人なので、
人間関係が完成しているところに自分が飛び込んでいったのもあり、
最初の内は話す相手もいなくて、ずっと疎外感を感じていました。
しかし、チームに溶け込んで自分の居場所を確保するには
「強くなるしかない!」
この一心だったと思います。
強くなれば、多少なりともみんな気にかけてくれるし、
こちらからも話しかけやすくなる、
そう信じて練習を続けていました。
そんな下手な自分でもできることを探すうち、
球拾いのスペシャリストになる、
こんな思いが胸にありました。
野球などと同じように、使った球は自分たちで拾うのが普通なのですが、
ピンポン球はそのまま床に置いておくと、何かの拍子で踏んでつぶしてしまったり、
転ぶ原因だったりと危ないので、一定時間でみんなが手分けして拾うのです。
卓球の練習の中に「多球練習」というものがあります。
通常は、相手コートに練習相手が立って、ラリーを続ける練習をしますが、
「多球練習」では、相手コートにボールをたくさん用意しておいて、ラリーを続けずに
相手がどんどんボールを打ってきて、それをひたすらコートに打ち返すメニューです。
短時間で多くのボールを打つことができるのがメリットで、初~中級者の内はフォームを固めたり、卓球で重要なフットワークを身に付けたりと必須の練習で、
その分、この練習中は球拾いをしている側がしんどくなるのです。
ですが、自分はどんなに練習してもみんなに追いつくのが難しいと感じており、
また才能に秀でていた訳でもないので、この多球練習中の球拾いに命を懸けておりました笑
球拾いの際、虫取り網のような形状の網を使ってボールを拾うのですが、
多球練習中は、その練習時間内にいかに多くの球を拾えるかが大事になってきて、
自分は、練習をサポートしてくれている保護者を含め、誰よりも多くの球を時間内に拾ってやろうと決めて、球拾いを極めていきました。
一見、卓球の技術には何の関係もない球拾いですが、飛んでくるボールの方向やスピードを予測したり、一掬いで多くの球を網に入れるため、手首の使い方を工夫したり、
多くのエリアの球を拾おうと走ったり、こだわり始めると意外と奥が深いことに気が付きました。
誰よりも卓球が下手なら、どれか一つ何でもいいから、No.1と呼べるものを磨こう、、
とにかく必死に、少しでも上手くなろうと、もがいていた時期を思い出します。
そうやって続けていると、最初は週1回の練習だったのが、次第に土日も練習に参加するようになり、
やがて月曜以外の平日の夜も、練習に参加させてもらうようになりました。
一生懸命練習しているつもりでしたが、
卓球という競技は、個人的な感覚ですが、
「普通に勝てるようになるまで2年かかる」
スポーツで、当時なかなか芽が出ないことに焦っていた時期もありました。
練習量がまだまだ少ないこともあり、中1の冬にはインフルエンザにかかったりと
まだまだ身体も脆く、
がむしゃらに食らいついてるうちに、中2に上がろうかという季節になってました。
試合ではまだまだ勝ったり負けたり、
まだまだ卓球ではなく「ピンポン」の域を出ないところもありながら、
中2に上がっていきます。
この続きは、また次回に記載します。
それでは!