卓球を始めて2年4か月で全国大会に出場した話③
皆さん、こんにちは!
前回の続きです。
中学の卓球部に入って早5か月。
練習といえば、平日は部活でダラダラと過ごし、休日はたまに家族を誘ってスポーツセンターに行く程度。
しかしある休日、そんなスポーツセンターで転機が訪れました。
家族で卓球を楽しんでいると、数台離れた卓球台で、明らかに初心者ではないピッチでラリーをする女子2人がいました。
規則正しいテンポで、相手コートの同じ場所へ返球を繰り返す姿、
そして回転をかけてラリーするのが当たり前という感じで、気が付けば一気に惹きこまれていました。
部活で先輩方の強さも見ていたはずですが、それはあくまで遊びのような練習です。
彼女たちはスポーツセンターで卓球をしている他のグループにはない、傍目に見ても分かる「本気の練習」をしていたのです。
しかも、正確な年齢は分かりませんが、明らかに自分よりも年下で、
ということは小学生なのですが、およそ小学生とは思えない速さのボールも打っているのです。
「自分もこんな風に上手く打ちたい……」
今思えば、そんなちょっとした憧れが自分を一歩突き動かしたのかもしれません。
興味深く見ていると、近くで練習を見ていた女性が話しかけてくれました。
その方は、片一方の女の子の母親で、たまにスポーツセンターでも子供が練習するので、送り迎えがてら練習を見ているのだそうです。
そして、その子たちが所属しているチームこそ、前述した「スポ少」だったのです!!
先輩たちが圧倒的な強さを保持する理由、そのスポ少で練習を積んでいるのだから、
彼女たちも幼いながら強いはずでした。
全国大会出場、強い先輩、スポ少---
自分の中で、1本の線に繋がったような感覚でした。
そのスポ少は、下は小学校低学年から、上は中学3年まで所属していること、
普段は、毎週月曜日の夜に、僕が通っている中学校の体育館でも練習を行っていること、
毎月5千円の月謝で練習を見てもらえることなどを聞きました。
そして、おそらくその保護者の方から言ってもらったと思いますが、
「もし興味があれば、一回練習に来てみる?」
と見学に誘われたのです。
当時の僕は、あまり深く考えず、少しでも上手くなれるなら…という期待で、
一度見学に行くことを承諾したように感じますが、
今思えば、これが後の卓球人生を大きく変える出来事だったように感じます。
今でも、この時声をかけてくれた保護者の方には、大変恩を感じています。
卓球だけでなく、人生で大事なことを学ぶきっかけをくださったので、
本当に感謝してもしきれません。
そして、何か物事を始めるときのきっかけは、大それたものでなくて、
ちょっとした事で構わないのだと、振り返って感じます。
大事なことは、本気になるまで継続する事なのだと思います。
こうして、本格的に卓球を始めるきっかけを掴みましたが、
まだ見学という段階で、スポ少に入部するかどうかは決まっていません。
その後の話は、また次回にします。
それでは!